後遺障害認定時の検査項目

■後遺障害等級認定を受ける際に参考となる医学的検査項目リスト

後遺障害等級認定を申請するにあたっては、医師に後遺障害診断書を作成してもらう必要があります。その際に、医師に実施もらった方がよい検査として以下のようなものがあります。

なお、これらの検査は、すべて実施してもらわなければならないというものではありませんし、実施するかどうかは医師の判断によります。検査の結果だけで後遺障害等級認定の結果が決まるというものではありませんが、検査の結果は後遺障害等級認定の際の判断に影響を与えるものと言えます。

【脊髄損傷の場合】

脊髄損傷による神経症状が生じているか否かをみるための検査として、以下のような各種検査があります。検査で脊髄損傷を裏付ける結果が出た場合、医師にその所見をきちんとカルテ等に記載してもらうことにより、適切な等級認定の獲得につながります。

検査名 検査の内容
徒手筋力テスト(MMT) 患者の上肢又は下肢の各動作に対し、医師が手で圧力を加え、その圧力に抵抗して動作を保持できるかどうかにより、患者の筋力がどの程度低下しているかをみる検査です。
脊髄を損傷すると、神経に麻痺が生じ、その神経が通っている筋肉を使用しなくなるため、筋力が低下してしまいます。
深部腱反射テスト 膝や肘などの腱をゴムハンマーで叩いて、腱反射(筋収縮の様子)が正常かどうかを調べる検査です。
脊髄を損傷すると、筋収縮を抑制することができなくなり、反射が過剰に強くなります。
病的反射テスト 通常健常者であれば現れない、中枢神経系が障害されたことにより現れる反射(病的反射)を調べる検査です。
主なものとして以下のものがあります。

【ホフマン反射】患者の中指を爪側から掌側に強くはじいて、他の指が反射的に曲がるかどうかを確認します。中枢神経障害があると、親指が内側に屈曲します。

【トレムナー反射】患者の中指を掌側から爪側に強くはじいて、他の指が反射的に曲がるかどうかを確認します。中枢神経障害があると、親指が内側に屈曲します。

【バビンスキー反射】足の裏の小指側をとがったもの(ボールペンなど)で踵からつま先に向けてゆっくりこすり、指の付け根付近まできたら検査具の先端を内側(親指側)に曲げます。中枢神経障害があると、親指は足の甲の方に反り返り、他の指は外側に扇状に開きます。

【ワルテンベルク徴候】患者の親指以外の4本の指を屈曲させた状態で、検査者と引っ張り合いをさせます。錐体路障害があると親指が内側に屈曲します。

筋萎縮検査 左右の手足の筋力の周囲径を計測する検査です。
脊髄を損傷すると、神経に麻痺が生じ、その神経が通っている筋肉を使用しなくなり、筋力が低下するため、筋肉がやせ細って(萎縮)していきます。

【上肢・下肢の機能障害】

上肢・下肢の運動障害については、関節の可動域測定という検査方法があります。

関節の可動域測定は、どのくらい関節が動くのかを角度で測定するものです。原則として、患側(かんそく。障害のある側)と健側(けんそく。障害のない側)の「主要運動」を測って比較します。「主要運動」の他に、「参考運動」というものもあります。

【むち打ち(頸椎捻挫、腰椎捻挫)の場合】

むち打ちなどによる神経症状の後遺障害の有無をみるための検査として、以下のような各種検査があります。以下のような神経学的検査により、正常な状態には見られない異常な結果が出た場合には、後遺障害が認定されやすくなります。

検査名 検査の内容
ジャクソンテスト(頸部) 患者が椅子等に座った状態で、医師が患者の後ろに立ち、医師が患者の頭部を後方に曲げながら圧迫し、上腕や前腕、手等にしびれが誘発されるかで、神経痕障害の有無をみます。
スパーリングテスト(頸部) 患者が椅子などに座った状態で、医師が患者の後ろに立ち、医師が患者の頭部を後方に曲げながら圧迫し、同時に左右に傾けます。
神経痕に障害が生じている場合、痛みやしびれが生じます。
徒手筋力テスト(頸部) ※脊髄損傷のところをご参照ください。
ラセーグテスト・ラセーグ徴候(腰部) 患者が平らな場所で仰向けになり、片足の股関節と膝関節を90度に屈曲させ、その状態から医師が膝関節を少しずつ進展させていきます。
神経痕に障害が生じている場合、大腿後部や下腿後部に痛みが生じます。
SLRテスト(腰部) 患者が平らな場所で仰向けになり、膝を伸展させた状態で片足を上げていき、臀部から大腿後部にかけて痛みが生じる角度をみます。
正常であれば70度程度は上がります。
FNSテスト(腰部) 患者が平らな場所でうつ伏せになり、片足の膝関節を90度に屈曲させたうえで、医師が臀部等を抑え、足首等を持って上に伸ばしていきます。
神経痕に障害が生じている場合、大腿前部に痛みが生じます。
深部腱反射テスト(頸部、腰部) ※脊髄損傷のところをご参照ください。
病的反射テスト(頸部、腰部) ※脊髄損傷のところをご参照ください。
筋萎縮検査(頸部、腰部) ※脊髄損傷のところをご参照ください。

 

 

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