交通事故弁護士 [公開日][更新日]

ニュースになる交通事故、ならない交通事故の違いとは?

ニュースになる交通事故、ならない交通事故の違いとは?

テレビの報道番組や新聞を見れば、毎日のように交通事故のニュースが取り上げられています。

しかし、平成29年の交通事故発生件数は約47万件です。全ての交通事故がニュースになっているわけではありません。

似たような交通事故であっても、テレビや新聞で取り上げられたり取り上げられなかったりします。

ニュースになる交通事故とならない交通事故は、一体何が違うのでしょうか?

1.ニュースになる基準

1966年、日本新聞協会にある新聞整理研究会は、ニュースの尺度について8つの項目を挙げました。

以下のいずれかを満たす事件にはニュースバリューがあるので、ニュースとして取り上げられやすいようです。

(1) 新奇性

ニュースには情報の鮮度が求められます。

そのため、目新しいことや珍しいことは人の興味を惹くことから、ニュースとして取り上げられやすくなります。

ニュースと言う単語にはNews、つまり「新しい」という意味が含まれていることからも、新奇性が求められていることがわかります。

(2) 人間性

人間味や人情味がある事件は人の感情に訴えるため、ニュースとして取り上げられる価値が高くなります。

例えば、一般人が善意で人助けをしたニュースを見たことがある人も多いでしょう。

反対に、特定の犯罪者等の非道・悪辣な人間性を取り上げるニュースも日常的に報道されています。

(3) 普遍性

普遍とは、「全てのものに共通している様子」を指す言葉です。

場所や時代が変わっても成り立つ事柄や、価値が変わらない事柄などは普遍性を持っていると言えます。

極めて多くの人に共通する事柄や、多くの人が興味を持つ事柄に関する内容は、ニュースになりやすいです。

例えば食や健康に関わるものは、ある意味では人間が普遍的に興味を持っている内容と言えるので、頻繁に報道の対象になります。

(4) 社会性

社会や公共の役に立つかどうかも、ニュースになるか否かの判断基準です。

簡単な例で言えば、「現在電車が運休しています」というニュースは、これから移動を考えている人にとって役に立ちます。

連休の渋滞予想なども、渋滞を避けて帰ろうとする人達の役に立っていると言えます。

また、「こういった新しい技術があります」というニュースは、新奇性を伝えつつ社会や公共の役に立つ内容も伝えているような側面があります。

(5) 影響性

社会的に影響が大きいと思われる事柄はニュースになりやすいです。

例えば、政治にまつわる事柄は、その国に住む人に大きな影響を与えるので毎日報道されます。

また、天候に関係する内容も多くの人に影響を与えるので、昔からニュースになっており、これも影響性を考慮したニュースと言えなくもありません。

さらに、食品の安全性にまつわる内容も多くの人に影響を与えるのでニュースになりやすい傾向があります。

物流の発達によって、1つの工場で作られた食品が広い範囲に配送されやすくなり、多くの消費者に提供されやすくなった関係か、危険な食品が見つかった場合は健康への悪影響を防ぐ観点からも大きなニュースになります。

(6) 記録性

記録すべき価値があるかどうかは、ニュースになるかならないかの大きな判断材料の1つです。

記録と言うと、例えばスポーツで新記録が更新されたニュースを思い浮かべる人も多いでしょう。また、記録的な猛暑や大雨などもしばしばニュースになります。

記録にまつわる事柄は、よく新奇性と影響性などを伴います。

スポーツで新しい記録が出たニュースは新奇性があるためいち早く伝えられますし、記録的な災害などは多くの人に影響をもたらすこともありニュースになります。

(7) 国際性

国際的な出来事は毎日のようにニュースに取り上げられています。

海外のニュースといえども、巡り巡って日本で生活する私達に関係する事柄は数多くあります。

例えば為替のニュースです。為替が上下することで景気が変動すれば、一般人の生活に影響を及ぼします。

その他、国の安全にまつわるニュースも多いです。北朝鮮関係のニュースはその一例と言えるでしょう。

外国の政治のニュースも、日本に影響があるものやショッキングなものはよく報道されます。

ある国が経済破綻寸前になった、政策が変わった、戦争が起きたなどのニュースを目にする機会も多いはずです。

交通事故にまつわる国際的なニュースで多いのは、衝撃的な事故の映像を伝えるものかもしれません。

また、日本とは比べ物にならない規模の海外の渋滞など、交通事情を伝えるニュースも報道されています。

(8) 地域性

上記の国際的な視点とは真逆に、ローカルな視点から見たニュースです。

ローカルなニュースと言うと、報道される地方のイベント情報などをイメージする人が多いかもしれません。

交通事故という観点から言えば、全国的なニュースにはならない比較的規模の小さな事故であっても、地元では報道されることがあります。

2.その他の要素

ここまでは新聞整理研究会がまとめた項目を紹介してきましたが、ここからは他にニュースになる要素をピックアップして紹介します。

(1) 警察発表がある

ニュースの元になる事故や事件は、基本的に警察の広報を通して記者クラブに伝えられます。

マスコミは警察発表に基づいて情報を集め、ニュースバリューがあると判断したものを報道します。

特に犯罪の捜査に関しては、ドラマやマンガのように記者が自分で犯罪捜査をすることはほとんどないと言っていいでしょう。

交通事故の報道については、警察から発表された内容を元にした報道が大半です。

(2) 他に大きなニュースがある場合は取り上げられない

交通事故と同時期にさらに大きな事件がある場合はニュースにならないことがあります。

多少大きな事故であっても、他の地域で歴史に残るような大災害があればそちらが報道されます。

何を優先的に報道して何を報道しないかは、報道する側の裁量です。

報道する記者の人員、取材のための時間、テレビであれば報道する時間、新聞であれば紙面の都合などが絡んでくるので、よりニュースバリューがある方に報道のリソースが割かれるのです。

(3) 他の大きなニュースと類似性がある

「最近高齢者の自動車事故が多い気がする」「特定の病気の人による交通事故が多いな」

などと感じた時期があった人も多いのではないでしょうか?

それは気のせいではなく、実際にそういった報道が多かったからです。

例えば、飲酒運転によって痛ましい事故が起きてそれが大々的に報道された後は、他の飲酒運転による事故が報道されやすい傾向があります。

また、あおり運転による交通トラブルで死亡者が出た後は、あおり運転に関する報道が増えました。

以前から似たような交通事故や交通トラブルがあったにも関わらず、報道が少ないことケースは存在します。

しかし、そのなかの1つが注目された途端、類似の他の事件や事故にまでスポットが当てられて報道されることがあるようです。

3.まとめ

交通事故がニュースとして取り上げられるか否かは、事故の話題性やニュースバリュー、タイミング等が複雑に絡み合います。

ニュースにするかどうか、ニュースにする場合はどのくらいの規模で報道するかなどは、最終的に報道する側の意図で決定されます。

もし交通事故に巻き込まれてしまったら、早急に解決するためにも、是非お早めに弁護士にご相談ください。被害者の方の精神的な負担を軽減できるだけでなく、正当な金額の賠償金を受け取るためのサポートを致します。

初回の相談料は無料となっておりますので、交通事故被害者の方は是非一度泉総合法律事務所の弁護士にご相談ください。

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