自動車保険 [公開日]2018年5月16日[更新日]2021年8月5日

交通事故傷害保険とは?傷害保険との違い

交通事故被害に備えるなら、「交通事故傷害保険」がおすすめです。

交通事故傷害保険と聞くと、いわゆる車の交通事故の補償だけと思いがちですが、実は自転車事故や日常に潜む事故にも対応しています。
そのため、万が一の事故のために保険を検討しているという方にもおすすめできます。

交通事故傷害保険は、一般の傷害保険と補償範囲も異なりますが、お値段が安く入りやすいのが特徴です。

今回は、交通事故傷害保険について解説いたします。

1.交通事故傷害保険の概要

(1) 交通事故障害保険とは?

交通事故傷害保険とは、交通事故による怪我を中心的な内容とする傷害保険の1つです。傷害保険の中でも代表的なものとして扱われています。

ドライバーの方のほとんどは、自賠責保険だけでなく任意保険にも加入されているでしょう。

任意保険加入の主な目的は、自分が交通事故を起こし被害者を出してしまったときに十分な補償をすることです。任意保険に入っていれば多額の損害賠償にも対応できます。

そして、自分が交通事故被害に遭ってしまったときは、相手方の任意保険が対応してくれます。

しかし、現実には相手方が任意保険に加入していないということもあり、十分な補償が受けられないこともあるでしょう。

そんな時、自らが交通事故傷害保険に加入していれば、通院費用などはまかなうことができ、万が一に備えることができます。

なお、「交通事故傷害保険」というと、交通事故のみを補償の対象としていると思いがちですが、実は、建物・乗り物火災などによる怪我も補償内容の1つです。
例えば、自転車事故やエスカレーターなどでの事故でも保険がおります。

日常の事故に備えたい方におすすめできる内容となっています。

(2) 通常の傷害保険との違い

では、一般的な傷害保険(普通傷害保険)との違いはどこにあるのでしょうか。

普通傷害保険は、急に起こった事故により怪我を被った場合・死亡に至った場合を想定して作られた保険です。外で起きた事故だけでなく、家の中や職場で起きた事故にも対応しています。

他方、交通事故傷害保険は、交通事故と建物・乗り物火災に対応したものであるため、補償内容の広さが異なります。

どちらが一概に良いというわけではなく、各人が希望する補償内容を含んだものを選択する必要があります。

交通事故傷害保険は、家の中で起きた事故(例えば包丁で誤って指などを切り落としてしまった場合)などには対応していません。

突然起きるあらゆる事故に対応しているのが普通傷害保険、乗り物に関する事故・火災事故に対応しているのが交通事故傷害保険、と覚えておけば良いでしょう。

もっとも、先ほどお話したように交通事故だけでなく、建物・乗り物火災などによる怪我にも対応しているため、日常生活に起こりうる危険はある程度カバーすることができます。

また、交通事故傷害保険は、一般的な普通傷害保険よりも価格が安く設定されています。これは、傷害保険よりも補償範囲が狭いことが理由の1つとなっています。

交通事故傷害保険はあくまで傷害事故の補償をする保険であり、例えば病気に対する保険は別に加入することになります。

【補償の重複に注意】
もっとも、交通事故傷害保険も普通傷害保険も同じ傷害保険ですから、共通点もあります。そして、二つの傷害保険に加入している状態で怪我をしてしまった場合、受けられる補償が重複するケースがあります。また、自動車保険の人身傷害保険や搭乗者傷害保険は、自動車に搭乗していた方が自分の保険からお金を受け取れるというものですが、約款の内容によっては、この範囲が交通事故傷害保険と重複するケースもあります。
保険料の二重取りはできませんので、同種の補償が重複していると保険料の面で無駄な出費となってしまう可能性があります。複数の保険に加入されている方は、一度補償内容を確認してみることをお勧めします。

2.交通事故傷害保険の補償範囲

では、交通事故傷害保険の補償範囲について詳しく見ていきましょう。

(1) 補償範囲は「交通乗用具」に関連するもの

交通事故傷害保険で補償されるのは、日本国内外で、自動車、バイク等の「交通乗用具」に搭乗中、あるいは「交通乗用具」との接触事故、衝突事故、火災事故による怪我、死亡・行為傷害に至ったケースにおいてです。

交通乗用具とは、交通事故傷害保険の普通保険約款5条に規定されているものです。

簡単にいうと、日常生活に用いる交通のための乗り物を指します。電車、自動車、バイク、原付自転車、自転車、船舶、飛行機、モノレール、ケーブルカー、ロープウェーなどが主な例となります。
これら以外にも、エレベーターやエスカレーター、ベビーカー、障害者用の車椅子なども含まれます。

例からわかる通り、日常生活で使用する乗り物の事故のほとんどが交通事故傷害保険の補償対象となります。

また、これらに乗車中でなくとも、これらに乗車中の人との接触・衝突事故に巻き込まれていれば、補償の範囲内となります。

もっとも、飲酒運転などをしていた場合には、補償の対象外となってしまうことがありますので注意が必要です。

(2) 具体的な補償例

上述した例から、乗り物による事故について補償が行われることは理解していただけたと思います。
しかし、実際にどのようなケースで補償されるのかは理解しにくいかもしれません。

代表例としては、以下のようなものがあります。

  • 車、原付自動車、バイク、電車、自転車事故での怪我
  • バス乗車中の急ブレーキによる怪我
  • エレベーターの故障による怪我
  • 火災による怪我(建物内・乗り物内に限る)
  • 電車の駅構内(改札口の内側)で発生した事故による怪我

公共交通機関を利用する場合はもちろん、自家用車、自転車等で出会い頭に人とぶつかってしまうことはよくあります。交通事故傷害保険は、このような事故にも対応しています。

イベントやレジャーに出かけた際、車などで移動中の土砂崩れ・がけ崩れによる事故にも対応しています。

3.交通事故傷害保険に向いている人は?

最後に、普通傷害保険と交通事故傷害保険のどちらを選ぶべきかについてご説明します。どのような方が交通事故傷害保険に向いているのでしょうか。

現在、傷害保険には入っていない方は、金額面や必要性から加入の必要性はないと判断した方が多いのではないでしょうか?
そんな方にこそ、交通事故傷害保険がおすすめです。なぜなら、交通事故傷害保険には比較的安く加入できるからです。

毎月数千円を払うことには抵抗があっても、「数百円なら払ってもいい」という方は多いでしょう。そのため、現在普通傷害保険に加入していない方で、不安を感じている方には向いている保険といえます。

次に、「交通事故被害者になってしまったときの補償を手厚くしたい方」です。

残念ながら交通事故被害に遭った方の中には、加害者が任意保険に加入しておらず、実質的に損害賠償額が少なくなってしまった方もいらっしゃいます。
そんなときでも、自分で備えておけば安心です。

交通事故被害に遭った時は、精神的にも参ってしまいます。そんなときこそ、少しでも安心してもらえる補償が必要になるものです。

任意保険未加入事故の被害者に…。損害賠償は受けられるか?

[参考記事]

任意保険未加入事故の被害者に…。損害賠償は受けられるか?

最後に、「子どもたちや家族の自転車事故に備えたい方」にもおすすめです。

現在、自転車保険というネーミングで販売されている商品のほとんどは、この交通事故傷害保険です(自転車保険の内容をみると、乗り物は自転車に限定されていないことがわかります)。

最近ニュースでも多い自転車事故は、損害賠償金が1億円近くという高額な事例も発生しています。

子どもが自転車に乗り始めた、夫・妻が通勤で自転車に乗るようになったという方は、ご家族のために現在加入中の保険にプラスして補完することができます。
そのため、安く加入できる交通事故傷害保険は自転車事故に備えたい方に向いています。

[参考記事]

自転車保険に入るメリットとは〜自転車の交通事故に備えて

なお、交通事故傷害保険よりもさらに充実した補償が受けたい方には、普通傷害保険が向いているでしょう。

4.交通事故で困ったら弁護士へ

交通事故傷害保険は、名前よりも広範囲を補償してくれる保険です。交通事故被害に遭ったときに備えて加入を検討してみてください。
被害者として交通事故に巻き込まれ、被害者に過失が一切なかった場合でも、自分が加入する保険の補償が受けられます。

もっとも、傷害保険はすべての事例において補償してもらえるものではありません。約款の範囲内でしかおりません。

本来的な損害賠償は、任意保険会社相手に行なうものですので、そちらの方に正当な賠償を求めましょう。

加害者(及びその任意保険会社)に対する損害賠償だけでなく、傷害保険等に加入している場合、実はもらえるお金があります。交通事故の被害者となってしまった場合には、泉総合法律事務所の弁護士にどうぞご相談ください。
交通事故被害に遭われた方のために、専門知識を有する弁護士が全力でサポートいたします。

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